インターネット検索エンジンの最大手グーグルが開発した画像処理の技術で、これまでのJPEGよりも静止画像データを、さらに平均40%以下に圧縮処理することができる画像フォーマット(画像圧縮フォーマット)。カラー画像は、画素数が多ければより高品質の画像が得られるが、それだけデータ量も大きくなる。したがって画像データを圧縮して縮小化すれば、保存や送受信がより容易になる。最近のネットワーク上では、動画や静止画像を多用したコンテンツが増加の一途をたどっている。Web上を占める画像データ量は、全データの約65%に及ぶとされ、ネットワークにかかる負荷も大きく、通信のパフォーマンスが劣化することになる。JPEG(Joint Photographic Experts Group)は、画像データを1~10%に圧縮できる代表的な画像フォーマットである。しかしこうした高い圧縮率で処理しても、画像データは今後さらに増加していくものとみられ、より高い圧縮技術がもとめられている。JPEGに代わる新たな圧縮技術として、グーグルが提案した画像技術がWebPである。なおグーグルではWebPを「ウェッピー(weppy)」と発音すると説明している。