これまで100以上の小惑星を発見してきたアマチュア天文家の佐藤直人が命名した、自身の発見した火星と木星の間にある小惑星の一つ。1997年2月に発見したが名前を付けずにいたもので、東日本大震災後、この小惑星が2012年3月11日夜に地球に最接近し、太陽、地球、火星とほぼ一直線に並ぶ珍しい現象が起きることから、犠牲者への鎮魂、東日本大震災からの東北の復興の願いを込めて名付けられた。11年5月に国際天文学連合小惑星センターに提案を申請、通常は半年以上かかる認定が約1カ月後の6月には認められた。日本での命名の発表は12年3月5日、岩手県庁で行われた。Tohokuの直径は推定で数キロ、太陽を巡る公転周期は3.69年。3月11日の最接近時の地球からの距離は約1.8億キロで、光度は17.7等級、真南の方角、しし座の中にある。2月に仙台市天文台が口径1.3メートルの天体望遠鏡で撮影に成功した。