コンピューターに動作を指示する際に用いるプログラミング言語(プログラム言語)の一つ。1993年にプログラマーのまつもとゆきひろが発案、95年に最初のバージョンを公開した。Javaなど他のプログラミング言語と比べ、同じ動作を指示するのに短い言語記述量で済む点や、柔軟な書き換えが可能といった操作性の高さが評価されており、ソフトウエア開発やウェブサービス開発などで広く利用されている。2006年にアメリカのObvious社(現Twitter社)がサービスを開始したツイッター(twitter)もRubyで開発されたもの。プログラミング言語のうち、Rubyのようにより短い記述で手軽に扱えるものはスクリプト言語とも呼ばれる。2012年4月2日、Rubyは国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)共通の標準規格、「ISO/IEC 30170」として承認を受けた。日本発のプログラミング言語が国際規格に採用されたのは初めてであり、Rubyのさらなる普及・発展が期待できる。これは、08年から情報処理推進機構(IPA)が「Ruby標準化検討ワーキンググループ」を設置し、国際規格化に向け準備を進めてきた成果。11年3月には日本工業規格(JIS)化も完了していた。また、11年7月には、Rubyの普及活動を行う一般財団法人Rubyアソシエーションも設立されている。