世界の海に生息する生物の多様性や分布などを調べるために、2000年から10年までの10年間にわたって行われた、初めての国際的プロジェクト。国連などが出資し、80カ国以上の研究者2700人が参加して行われた。人工衛星や音響装置などを使い、深海1万メートルのマリアナ海溝まで観測。海洋生物の種の多様性、分布状況などを調査した。10年10月4日、CoMLは調査結果を発表。それによれば、確認された生物種は全体で25万種。未知のものも含めた種類の合計は、理論的には100万種に達すると見られている。また、新種と見られるサンプルが6000種以上発見され、このうち1200種がすでに新種と確認された。日本近海では約3万3600種が確認されたが、これは世界の全海洋生物の約15%にのぼり、世界でも有数の生物多様性が高い海域であることが明らかになった。調査結果は、10月18日から名古屋で開かれるCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)でも発表される。