家事や介護などの生活支援ロボットの安全性を検証・認証するための施設。2010年12月27日に茨城県つくば市に開設した。本施設は、(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が09年から5カ年計画で実施している「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の一環で活用される。運営は、NEDOのほか(独)産業技術総合研究所と日本自動車研究所が行う。センター内には、衝突安全性や耐久性、電磁波の影響など18種類の試験が行える装置が設置され、プロジェクトに参画する企業が開発したロボットを持ち込んで試験する。対象ロボットは、人が操縦する作業型ロボット、自律作業型ロボット、人が身につける装着型ロボット、人が乗り込む搭乗型ロボットの4種類。数年かけて試験データの取得と蓄積、分析を行い、14年度には製品化の際の安全性の認証事業も開始する予定。検証から認証までをワンストップで行う機関を目指す。なお、「生活支援ロボット実用化プロジェクト」とは、急速な少子高齢化による労働力不足から国内外で開発が進んでいる生活支援ロボットについて、その実用化のための安全性基準などを整備するために開始されたNEDOのプロジェクト。