日本で将来発生する恐れのある地震の強い揺れなどを予測し、その結果を地図で示した「全国地震動予測地図」を公開する、インターネット上のサービス(http://www.j-shis.bosai.go.jp/)。日本全国の地震ハザード共通基盤として活用されることを目指して、独立行政法人防災科学技術研究所が2005年5月から運用を開始し、毎年改訂が行われてきた。09年には大幅に改良され、一般ユーザーがWebブラウザで簡単に閲覧できるようになった。30年以内に震度6強以上の揺れに見舞われる確率などを表す「確率論的地震動予測地図」、ある想定地震が発生したときに起こる地震動の強さの分布を示す「想定地震地図」が見られるほか、直下型地震を引き起こす活断層帯や、地盤情報なども調べられる。Googleマップに重ね合わせて表示され、住所や郵便番号などを入力して検索することで、調べたい場所の情報を簡単に入手できる。11年の東日本大震災を受けて、現在改良に向けた検討が進められている。