気象庁が2010年5月末から提供を開始する、雷や竜巻の1時間先までの移動を予測する即時天気予報。ナウキャスト(nowcast)とは、今(now)と予報(forecast)を組み合わせた造語で、1~2時間先までの予報を10分ごとに発表するもの。降水量を予報する降水ナウキャストはすでに運用されており、同庁ホームページで随時公表されている。竜巻発生確度ナウキャストは、積乱雲に伴い発生し災害をもたらす突風を対象としており、竜巻のほか、ダウンバーストとガストフロントも含まれる。気象ドップラーレーダーによる観測などから、突風の発生する可能性の高さに応じて、発生確度1、2として色分けし、10km四方区域の分布図で表示する。雷ナウキャストは、全国30カ所の検知局で雷をキャッチしたり、気象レーダーで雷が発生する直前の雨雲をとらえた場合、雷の激しさや発生の可能性を4段階で色分けし、1km四方区域の分布図で表示する。同庁では、屋外で活動する際はナウキャストにより最新の予報を確認するよう注意を促している。