皮膚の一番外側にある角質層に存在する細胞間脂質の主成分。細胞間脂質の約50%を占め、角質層のすき間を埋めるように存在している。皮膚の水分を保つ保湿機能と、外部からの刺激や化学物質、細菌などの侵入を防ぐバリア機能をもっており、不足すると肌の弾力や潤いが失われて、かさつき、肌荒れ、細菌感染など、スキントラブルの原因となる。セラミドは加齢、ストレス、環境や気候の変化などによって減少するが、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は、もともと量が少ないことが報告されている。肌の保湿力やバリア機能を高める有用な成分として注目され、セラミドを配合した美容液や保湿クリームなども増加している。