国土地理院が作成している、活断層の位置やずれの方向などを全国の2万5000分の1地形図上にまとめたもの。2009年7月1日からインターネット上で公開された。今回公開されたのは整備済みの138面(約5万km2)で、今後も調査は続けられ、新たな活断層図も追加される予定になっている。活断層図は、空中写真の判読によって地形的に明らかな活断層を赤の実線で、やや不明確なものは赤の破線でといったように、記号でその種類やずれの方向などを表しており、実際に地表では確認できないが物理探査などでその存在が明らかなものや、地底や湖底などにあるものも記載されている。活断層とは、過去数十万年の間に繰り返し活動しており、今後も活動を繰り返すと予想されている断層をいう。活断層の動きが地震の原因の1つになっていることから、活断層の位置などを公開することで自治体の地域防災対策に役立ててもらおうというもの。インターネットに接続できる環境であれば誰でも無料で閲覧できる。なお、活断層は数千年から数万年の間隔で動いているが、どの活断層が過去のいつの段階で動いたか、また、次はいつ動くのかといったことは、この都市圏活断層図ではわからない。都市圏活断層図のURLは、http://www1.gsi.go.jp/geowww/bousai/menu.html。閲覧できる環境は、WindowsのInternet Explorer 6.0以上で、さらに国土地理院が無償配布しているプラグインと、マイクロソフトが無償配布しているMSXML4.0を別途、インストールする必要がある。