天文学で用いられる長さの単位。かつて太陽から地球までの平均距離を1天文単位としたことに由来し、現在その長さは1495億9787万700メートル(1億4959万7870.7キロメートル)と定義されている。主に太陽系に所属する惑星の距離を表すときに用いるもので、たとえば、地球より太陽に近い水星は0.387天文単位、地球より外側を回る火星は1.523天文単位となる。恒星など太陽系外の天体との距離を表す際は、光が1年間に進む距離である光年などを用いる。2012年8月20~31日に開かれた国際天文学連合(IAU ; International Astronomical Union)の総会では、天文単位の長さについての見直しが行われ、従来まであった3メートルの誤差をなくした。また、これにあわせて単位表記は従来の「AU」から小文字表記の「au」となった。