地吹雪は、雪やみぞれ、あられと同様、気象庁の「雪に関する用語」のひとつ。一方、暴風雪は、その字の通り、暴風に雪を伴うもので、豪雪や大雪と同様、「雪の強さに関する用語」である。風速が毎秒10メートル以上の、やや強い風よりも、さらに強い風が雪を伴って吹く状態を吹雪というが、降雪がなく、積もった雪が風に舞い上げられて、横なぐりの雪のようになることを地吹雪という。風速が大きいほど、また気温が低いほど激しくなる。非常に風の強い地吹雪が発生する可能性がある場合には、暴風雪警報や風雪注意報が出される。快晴の日にも発生し、風の強さによっては、雪によって一瞬にして視界が失われ、ホワイトアウトの状態になることも。さらに、地吹雪により、吹きだまりで立ち往生しての凍死や、車内に閉じ込められ排気ガスによる一酸化炭素中毒死の危険性もあるので注意が必要である。2013年3月には北海道東部で、記録的な暴風雪ではなかったにもかかわらず、これらが原因で9人が死亡した。