携帯電話を使った盗聴方法のこと。携帯電話のマイクを、遠隔操作で所有者に気付かれずにオンの状態にして、周囲の会話を盗聴する。現在の携帯電話は小型のコンピューター並みの性能を持つため、所有者の知らぬ間に、その携帯電話に盗聴のためのソフトウエアを、インストールさせてしまうこともできる。機種によっては、電源をオフにしても、バッテリーを取り外さない限り完全に電源が切れないため、遠隔操作することが可能になってしまう。アメリカでは2006年に、アメリカ連邦捜査局(FBI)が、ニューヨークのマフィアに関する捜査で使った、と報道されている。日本の外務省でも、盗聴を警戒して06年から大臣室や事務次官室への携帯電話の持ち込みを禁止していたが、09年9月1日からは、局長・部長級以上のすべての幹部の執務室にも持ち込み禁止を拡大した。防衛省などでも同様の措置がとられているという。