国立天文台が毎年発表する翌年の暦に関する要点をまとめたもの。国立天文台暦計算室が推算し、毎年2月1日に官報で発表する。内容は、国民の祝日、日曜表、立春や大寒(だいかん)などを示す「二十四節気」および節分や八十八夜、土用などを示す「雑節」、月の満ち欠けを示す「朔弦望(さくげんぼう)」、東京の日出入、日食・月食などについて。2012年2月1日付で、13年の暦要項が発表された。これによると、同年4月26日明け方には西日本を中心に部分月食が見られる。そのうち関東(一部を除く)、中部、近畿、中国地方東部、四国地方東部では月食のまま月が沈む「月入帯食」になる。また、5月10日には金環日食が起こるが、日本で見られるのは南鳥島と周辺海域での部分日食だけ。11月3~4日にも金環皆既日食が起こるが、これは日本では見られない。国民の祝日は、振り替え休日になるのが5月6日と11月4日の月曜日、年によって日が変わる祝日は、成人の日が1月14日(月)、春分の日が3月20日(水)、海の日が7月15日(月)、敬老の日が9月16日(月)、秋分の日が9月23日(月)、体育の日が10月14日(月)となっている。12年の秋分の日は、116年ぶりに22日になったが、1年で23日に戻ることになった。