漢字では「本美之主貝」とも表記される。成貝に成長すると10cm以上にもなる二枚貝で、1998年ごろに東京湾奥で稚貝が発見され、以後、東京湾や一部の日本沿岸に定着した外来生物である。海岸に近い浅い場所から15m程度の深さの海底で育つ。もとは北アメリカの大西洋海岸が原産地であるが、幼生が船のバラスト水に入り込んで運ばれたと推定される。発見されて10年ほどで大増殖し、千葉県船橋市では2008年度の水揚げが177tにも上り、新たな漁業資源にもなりつつある。「白はまぐり」とか「白あさり」「大あさり」もしくは「大はまぐり」などの名称で出荷され、酒蒸しやワイン蒸しにすると美味で、アメリカではクラムチャウダーの食材である。在来種に影響を与える侵略的外来生物であるかどうかは、まだ不明である。