放射性物質を高圧の水で洗い流す除染作業ロボット。日立製作所の子会社、日立GEニュークリア・エナジーが開発し、2013年3月8日に公開した。小さなクレーンに似た構造で、2メートルまで伸びるアームに、ゾウの鼻のようなノズルヘッドを備えている。ノズルヘッドを壁面や床面に押しつけ、高圧水を噴射して放射性物質を洗い流すと同時に、汚染物質が混じった水を吸い取って回収する。操作は75メートル以上離れた場所から6台のカメラによって行い、水の供給と回収は、ホースでつながれた別置きのタンクで対応する。水圧を最大に強めると、塗装やコンクリートの表面を1センチほど削ることもできる。除染作業のスピードは1時間に1平方メートルで、約200リットルの水を使用。13年夏ごろには、東京電力福島第一原子力発電所の1号機と3号機の原子炉建屋内で使用される予定。