恒星は、原子核融合反応を起こして、光や熱などの膨大なエネルギーを作り出している。だが、この状態は常に一定ではなく、何らかの原因で変動する。地球に最も近い恒星である太陽の場合は、約11年の周期で変動することが知られており、黒点の数やフレアの発生が増えると、活発な時期となる。最近では2000年末に活動極大期(solar maxmum)を迎えており、次の活動期が注目されていたが、08年1月、アメリカ海洋大気局(NOAA)は、太陽の北半球に特徴的な黒点を観測し、「新たな活動期に入ったとみられる」と発表した。極大期は11~12年と予測されている。活動期には、太陽から放出される電磁波や陽子などの流れである太陽風が強まるので、宇宙空間や地上の電子機器に異常が発生することもある。