相対湿度とは、ある気温時の大気中の水蒸気量(g)を飽和水蒸気量(g)で割ったもので、単位は%で表される。飽和水蒸気量とは、単位体積(1立方メートル)当たりの大気に含まれる水蒸気量の最大量のことで、温度によってその量が決まっている。温度が高くなると飽和水蒸気量は増え、温度が低くなると少なくなる。一般的に湿度と言う場合、相対湿度を指す。絶対湿度は、大気中に含まれる水蒸気の量のことで、容積絶対湿度と重量絶対湿度に分けられる。容積絶対湿度は単位体積(1立方メートル)の大気中に含まれる水蒸気の量(g)で、重量絶対湿度は湿り空気(水蒸気を含む空気)中の水蒸気量(g)を乾き空気(湿り空気から水蒸気を除いたもの)の重量で割ったもので単位はkg/kg(DA)。DAはdry airの略。重量絶対湿度は温度に影響されないが、容積絶対湿度は温度が上がると気体の体積が変わるので、水蒸気の量が同じでも容積絶対湿度は少なくなる。北里研究所病院耳鼻咽喉科の橋口一弘部長の研究で、容積絶対湿度が11gを切ると、ウイルスなどの侵入を防ぐ鼻の奥の繊毛の働きが低下することがわかった。この研究をもとに、気象会社「ウェザーマップ」と菓子メーカー「キャドバリー・ジャパン」がのどの乾燥注意報の予報システムを開発、2009年10月19日から「キャドバリー・ジャパン」の「キシリクリスタル」のホームページ(http://teicalo.com/)で1日に2回、全国9都市の予報を提供する。