ソニーが2006年から欧米で販売している電子書籍端末。電子書籍端末とは、デジタル化された書籍をダウンロードして画面上で読むもの。09年12月下旬、ソニーリーダーの新機種「デイリーエディション(Daily Edition)」がアメリカで発売。デイリーエディションはタッチパネル式で、同社としては初めてワイヤレス通信機能を搭載、パソコンを介さずにデータを受信することができるようになり、すでに同機能を搭載しているアマゾンの「キンドル(Kindle)」に追いついた形。標準的な電子書籍なら1000冊以上保存することができる。価格は399ドル(約3万5800円)で、ワイヤレス接続については月額料金や手数料は不要。アメリカでは電子書籍市場が急速に拡大しており、09年に300万台の電子書籍端末が出荷され、10年は600万台の出荷が予想されている。販売台数ではキンドルが60%を占め、ソニーリーダーが35%と続く。電子書籍のダウンロードについては、キンドルはアマゾンのサイトで30万冊以上が購入できるのに対して、ソニーリーダーでは、ソニーの電子書籍サイト「eBook Store from Sony」で書籍や新聞、雑誌など110万冊以上を入手することができる。このうち100万冊以上が無料コンテンツで、グーグル提供による著作権の切れた古典作品が中心。