大手家電メーカーの松下電器産業株式会社の新社名。2008年10月1日付で「パナソニック株式会社」となる。日本国内の白物家電・住宅設備機器分野などの商品に使用してきた「ナショナル(National)」ブランドは廃止し、国内外の商品のブランドすべてを「Panasonic」に統一する。グループ会社で「松下」「ナショナル」を冠する企業も「パナソニック」を冠する名称に変更する。松下電器産業は、1918年に、松下電気器具製作所として創業。創業者の松下幸之助は、一代で松下を日本を代表する家電メーカーに育てあげ、「経営の神様」と呼ばれた。ナショナルは松下幸之助が「国民のための」との思いをこめ、25年に命名したブランド名。Panasonicは61年に、Nationalがアメリカの大手メーカーの登録商標だったために、北米向けの輸出用ブランドとして採用したもので、「pan(全、総、汎、あらゆる)」と「sonic(音)」を合わせた造語。今後、海外で最も浸透しているPanasonicに、ブランド、社名を統一することで、真のグローバル企業として海外事業の拡大を目指すという。