太陽に飛び込んで観測を行う探査機。2010年9月2日、NASA(アメリカ航空宇宙局)が18年までに打ち上げる計画を発表した。機体は小型車ほどの大きさで、1400℃超の高温と強烈な太陽光に耐える炭素素材の超耐熱シールドを装備。コロナの観測カメラや太陽風の成分分析装置などを搭載し、太陽表面から約640万km(太陽直径の約4.6倍)の上層大気に突入、観測データを地球に送信する。最終的には高熱で蒸発するとみられるが、史上最も太陽に接近する探査ミッションとして、コロナはなぜ太陽表面の温度よりもずっと高温であるのか、太陽風の加速を引き起こしているものは何なのかなど、太陽物理学の大きな疑問の解明が進むものと期待されている。