スマートフォンなどの携帯電話回線を利用してパソコンなどをインターネットへ接続すること。テザリング機能を備えた携帯電話とパソコンを、ケーブルやブルートゥース、無線LANなどを使って接続すると、携帯電話がインターネット接続モデムの役割を果たすようになる仕組み。公衆無線LANサービスがない場所でも、携帯電話回線が通じていればパソコンなどをインターネットへ接続できるため、主に外出先などで利用される。携帯電話での通信に比べ、パソコンでの通信は大量のデータがやり取りされるため、多くの人がテザリングを利用すると携帯電話の通信回線を使い尽くしてしまう可能性があり、通信事業者によっては、テザリングを許可していない場合もある。KDDIのauから2011年4月発売予定のスマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」は、日本初となる高速無線通信サービスWiMAXに対応しており、無線LAN対応機器を8台までネット環境に接続できるテザリング機能を備える。アメリカのアップルは、11年3月、iPhone4にテザリング機能「パーソナルホットスポット」などを追加するiOS4.3をリリースしたが、日本を含む一部の地域では、通信事業者の許可がおりず、テザリング機能を利用できないようになっている。