日常生活で人間を支援する自律ロボットの世界的競技で、ロボカップの2006年ブレーメン世界大会でエキシビジョンマッチとして、初めて登場したリーグ(競技部門)の一つ。ロボカップは、人工知能やロボット工学を融合・発展させて、「サッカーの世界チャンピオンチ一ムに勝てる自律型ロボットのチームを2050年までに作る」を合言葉に、毎年開催されているロボットのサッカー大会である。@Home・リーグは、サッカーで培われた技術を応用して、遠隔操作ではなく言葉による指令の実行が可能な自律型ロボットであることを要件とし、日常生活が営まれる家庭内のリビングやキッチンを想定したフィールドで、人間とともに活動するロボット技術を課題とする。08年7月のロボカップ蘇州世界大会@Home・リーグでは、電気通信大学、玉川大学、情報通信研究機構(NICT)、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の合同チームによる「eR@sers」が優勝。「見た対象の名前を覚えさせる」「名づけた対象の名前を認識する」、「知らない人の名前をきいて覚える、知っている人にはあいさつをす」るなどの対象認識や、「床に落ちているごみを所定の場所に集める」などの競技課題で争われた。