日本の宇宙飛行士はすべて宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属しており、2011年3月現在で現役が6人、訓練中の宇宙飛行士候補3人、さらに元宇宙飛行士2人がいる。向井千秋(1952年生まれ)は、すでに現役を退いた毛利衛MS(ミッションスペシャリスト)と土井隆雄MSとともに、1985年にPS(ペイロードスペシャリスト)として採用された初めての女性宇宙飛行士で、スペースシャトルで2回(94、98年)の搭乗ミッションを行っている。若田光一(1963年生まれ)は92年に採用されたMSで、96年に人工衛星回収、2000年にISSの組み立てミッション、09年に4カ月間のISS長期滞在ミッションを行った。また13年には38次/39次ISS長期滞在ミッションに参加し、39次の2カ月間はISSコマンダーとしてISS全体の運用責任者となる。野口聡一(1965年生まれ)は2001年にISSの組み立てミッションの宇宙飛行士に任命されたMSで、05年に3回の船外活動、09/10年にはロシアのソユーズ宇宙船に搭乗してISSで長期滞在ミッションを行った。星出彰彦(1968年生まれ)は古川聡、山崎(旧姓・角野)直子の2人とともに、99年にISS搭乗宇宙飛行士として採用されたMSで、2008年6月に「きぼう」の取り付けを行い、12年には6カ月間のISS長期滞在ミッションを行う。古川聡(1964年生まれ)は2011年5月からISS長期滞在ミッションを行うMSである。山崎直子(1970年生まれ)は日本人2人目の女性宇宙飛行士で、2010年4月に長期滞在中の野口MSとISSに同時滞在し、ロボットアームの操作などのミッションを行ったMSである。ほかに09年にISS搭乗宇宙飛行士として採用された油井亀美也(1970年生まれ)、大西卓哉(75年生まれ)、金井宣茂(76年生まれ)の3人が、宇宙飛行士候補者として訓練を受けている。