アメリカのオークリッジ国立研究所(テネシー州)が所有するスーパーコンピューター(スパコン)。クレイ社製のシステム「Cray XK7」を搭載し、AMD社製マイクロプロセッサー(CPU)の「Opteron 6274」と、NVIDIA社製グラフィックプロセッサー(GPU)の「Tesla K20X」を組み合わせている。エネルギー省の研究所ネットワークの一部として、2012年10月末に稼働開始。毎秒1京7590兆回(京は1兆の1万倍)の計算能力を実現し、12年11月発表のスパコン性能ランキング「TOP500」で首位に立った。今後、気候変動や代替燃料、核エネルギー、宇宙物理学など、幅広い分野で研究に活用される見込み。TOP500は毎年6月と11月に発表され、前回12年6月に首位だったローレンス・リバモア国立研究所(カリフォルニア州)のIBM製「セコイア」は、2位に後退した。3位は、日本の理化学研究所にある富士通製の「京(けい)」。京の計算速度は毎秒1京510兆回で、11年6月と11月のTOP500では首位だったが、12年6月に2位に下がっていた。