南米のペルー沿岸から太平洋赤道域の日付変更線付近にかけての海域で、数年おきに海面水温が平年に比べて低くなり、その状態が半年から1年半ほど続く現象。逆に水温が高い状態が続くと、エルニーニョ現象という。海洋の状態は大気の状態と相互に影響しあい、降水量や気温などの天候にも反映される。そのため、気象庁では、エルニーニョ監視海域を設定して常時観測を行っており、その結果を毎月「エルニーニョ監視速報」として発表している。2007年6月11日の監視速報では「07年5月現在、ラニーニャ現象が発生していると見られ、07年秋まで続く可能性がある」と発表された。過去の事例では、ラニーニャ現象が発生すると、日本の夏は猛暑となる場合が多い。