空から降るはずのないものが、降ってくる不可解な事象。1900年代にアメリカの超常現象研究家が、falls from the skiesを略して名づけたといわれている。今日までに世界各地で目撃されており、降ってくる物体も魚、カエル、ワニ、カメ、木の実、小石、血液など多種多様。2種類以上の物体が同時に降ったという例もある。原因としては、(1)竜巻が移動中に物体を巻き上げ、それが別の離れた場所に落ちたという「竜巻説」、(2)サギなどの鳥がくわえていた餌を飛翔中に落としたという「鳥説」、(3)人為的に撒かれたという「イタズラ説」などが有力だが、説明がつかないケースもあって解明されていない。2009年6月4~8日に、石川県七尾市と白山市で、何かが降ってくる音と同時に、体長2~3cmのオタマジャクシが大量に落ちているのが発見された。翌9日には中能登町でも小魚約10匹が発見され、さらに静岡、広島、岩手、埼玉、宮城、長野、千葉からも同様の事件が相次いで報告され話題になった。事件当日の石川県地方は竜巻が起こる気象状態ではなく、突風や強風などの報告もなかったこと、鳥の仕業とは考えられないほど大量の生物が集まって落ちていたことから、原因は今もって不明とされている。