茨城県つくば市が計画を進めているモビリティロボットの公道実証実験のための特別区域。モビリティロボットとは、アメリカで開発された「セグウェイ」などの1人乗り充電式二輪車を含めた搭乗型移動支援ロボットのこと。日本では公道での走行が認められていないが、特区ではナンバープレートを付けるなど一定の条件のもとで走行が認められる。つくば市は2011年2月2日、特区の計画認定を内閣府に申請。3月に正式認定される見通しで、早ければ4月から、全国で初となる公道での実証実験を始めるという。特区には、つくばエクスプレスのつくば駅と研究学園駅の周辺を想定しており、筑波大学を通るペデストリアンデッキ(歩行者専用道路)などが対象。まずはじめに、市の職員などが特区内での通勤や防犯パトロールに使用し、その後は市民の移動手段としての有用性を探るなど実験の拡大を図るという。実験期間は3~5年を見込んでいる。「ロボットの街つくば」を掲げるつくば市では、同計画のほか、生活支援ロボットをはじめとするロボット産業の創出を目指している。