全国工業高等学校長協会(全工協会)の主催で、全国の工業系の高校生が技術を競い合う、高校生ものづくりコンテスト全国大会の愛称。若者の製造業離れが進むなか、日本の産業を支える技術・技能水準の向上を図り、若年技術・技能労働者の確保・育成を目的に、2000年から開催されている。全工協会会員校に在籍し、卒業後の進路先を報告できる生徒に参加資格が与えられる。競技は、機械系、電気系、化学系、建設系の各部門に分けられ、地区ブロック予選などを経て計100人が全国大会で競う。10年10月16~17日には茨城県で第10回大会が開催され、以下の7部門で技術を競い合う。(1)旋盤作業部門、旋盤を使い図面通りの作品を制限時間内に仕上げる。(2)自動車整備部門、自動車の知識を問う学科や測定・点検作業。(3)電気工事部門、与えられた施工条件のもと配線工事を行う。(4)電子回路組立部門、回路の製作と制御プログラムを行い、目的の動作を行うシステムを完成させる。(5)化学分析部門、中和滴定法により試料水中の酢酸の含有率を調べ、測定結果の報告書を提出。(6)木材加工部門、配布された材料で、仕様および課題図に従って墨付け、加工、組み立てを行う。(7)測量部門、閉合トラバース測量とその計算。