1993年より毎年、アメリカのラスベガスで開催されている、世界最大のハッカーのための国際会議。ハッカーの祭典とも呼ばれている。ハッカー以外にもセキュリティー技術者や政府関係者などが世界中から参加することでも有名。数日の会期中に、セキュリティー関連の技術者などによる講演を中心に、各種講座やハッキングコンテストなどが行われる。なかでも、注目度が一番高いのが「Capture The Flag」(CTF)というハッキングコンテストで、自分たちのサーバーを守りながら、相手のサーバーを攻撃・攻略して点数を競い合うというもの。インターネット上で開催される予選を勝ち上がった約10チームが本戦に出場できる。2011年8月に開催された第19回DEFCON(DEFCON 19)では、300以上のチームがCTFの予選に参加した。そこで20~30代後半の男女約20人によって構成される日本人チーム「sutegoma2」が2位で予選を通過した。本戦では最下位という成績だったが、日本人チームとしては初めての本戦への参戦で、大きな話題となった。なお、DEFCONとは、Defense Condition(緊急防衛体制)、またはDefense Readiness Condition(防衛準備態勢)の略で、通常、DEFCONと言うとアメリカ国防総省が規定している、戦争への5段階の準備態勢レベルを指すことが多い。DEFCONの創立者は、有名ハッカーでもあるダーク・タンジェントことジェフ・モス。ジェフ・モスは、DEFCON以外にも国際セキュリティー会議として有名な「Black Hat」(ブラックハット)の創立者でもあり、アメリカ国土安全保障省の諮問委員会委員も務めている。