五藤光学研究所(本社・東京都府中市)が開発した、次世代型プラネタリウム用の光学式投影機。ギリシャ神話に登場するケンタウロス族の半人半馬の賢者が、その名の由来。直径23メートルを超える大型ドームに対応する投影機として、世界で初めて、光源に高輝度LEDを採用した。18等級までの約1億4000万個にのぼる星々を投影することができ、星々のきらめきやまたたきも再現することにより、現実の星空に迫るリアルな天空を表現する。また、それぞれの星の像は小さくシャープで、天の川の無数の恒星を一つひとつの光点で再現するほどの精密さを誇り、数十億の恒星データをもとに、337の星雲星団と2140の暗黒星雲を忠実に再現する性能をもつ。2012年7月7日には、世界第4位にして東日本最大級となる直径27.5メートルのドームスクリーンを擁する多摩六都科学館プラネタリウム「サイエンスエッグ」(東京都西東京市)が同機を導入し、リニューアルオープン。同社開発による全天周デジタル映像システム「バーチャリウムII(VIRTUARIUM II)」を併設することで、プラネタリウムだけでなく、継ぎ目のない高精細デジタル映像プログラムをドーム全体に投影することもできるという、同社提唱の新システム「ハイブリッド・プラネタリウム(HYBRID PLANETARIUM)」を実装した施設となっている。同年10月11日、この同館設置のケイロンIIが「最も先進的なプラネタリウム(Most Advanced Planetarium Projector)」としてギネスワールドレコーズ2013(GUINESS WORLD RECORDS 2013)に認定されたことが発表された。