携帯型の放射線測定器のこと。1分間あたりの放射線計測回数(cpm ; count per minute=カウント・パー・ミニット)を表示するものが多い。測定対象(アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線など)や、使用目的(空間放射線の測定、表面汚染の測定など)に応じて、さまざまなタイプのものが使用されている。例えばベータ線の測定には、放射線によって空気中に生じたイオンを検知するガイガー・ミューラー計数管(GM計数管、ガイガーカウンター)式の測定器がよく用いられる。cpmという測定単位は、あくまで1分間あたりの放射線の数を表すものであり、その数値の大小だけで人体への影響を評価することはできない。人体への影響度を評価するには、放射能の強さを表す単位であるベクレル(Bq)、放射線の量を表す単位であるシーベルト(Sv)に測定数値を換算する必要がある。換算に用いる係数は、放射性物質の種類や測定機器の機種によって異なる。