中生代の三畳紀(約2億5000万年前~1億9960万年前)中期から白亜紀(1億4550万年前~6500万年前)後期にかけて栄えた、海に生息したは虫類の仲間。首長竜と呼ばれ、長い首とウミガメに似たかい状の4本のひれをもつのが特徴で、全長は5メートル程度。プレシオサウルスの名前は、ギリシャ語でトカゲ(サウルス)に近似している(プレシオ)に由来する。これまで、プレシオサウルスは卵を産んで繁殖していたと考えられていたが、発掘化石の調査で子どもの形で出産していた証拠が初めて確認され、2011年8月11日、科学誌サイエンスに分析結果が発表された。化石を所蔵するアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス郡立自然史博物館とマーシャル大学などの研究チームが、1987年にカンザス州で約7800万年前の地層から発見された全長4.7メートルの雌の化石を分析調査したところ、腹部から全長1.5メートルの胎児化石が発見された。