マイクロソフト(本社・アメリカ)が2012年10月から市場投入をはじめたタブレット型多機能情報端末の製品名。ソフトウエア開発が中心の同社が、iPhoneを販売するアップルと同様、ソフトウエアのみならず、サーフェスのハードウエア設計やデザインなどもすべて自社で行ったことから大きな話題となった。サーフェスは、CPUの種類によってARM(アーム)版とIntel(インテル)版の2つの系統がある。ARM版は、ARMホールディングス(本社・イギリス)が開発のARM CPU(NVIDIA Tegra3)を採用しており、OSはWindows 8のARM版であるWindows RTがインストールされている。ARM CPUは主にスマートフォンや電化製品などの制御用に使用されるプロセッサーなので、パソコンのような拡張性や汎用性はないが、コストを抑えることができる。一方、Intel版は、Intel(本社・アメリカ)のCore CPUを採用、OSはWindows 8 Proがインストールされている。それぞれSurface with Windows RT(RT版)、Surface with Windows 8 Rro(Pro版)などと呼ばれる。ディスプレーは10.6インチClearType HDディスプレーを採用、MicroSDカードのスロットやUSBポートを搭載し、メモリはARM版が32GBと64GB、Intel版が64GBと128GBから選択できる。カバーとして磁石で筐体(きょうたい)に取り付けられるマルチタッチ型キーボード「Touch Cover」や、実際にキーボードが配置された「Type Cover」も用意されている。なお、同年10月から発売されるのはARM版のみで、Intel版は13年初頭の予定。日本ではARM版、Intel版ともに発売時期は未定。