爬虫綱有鱗目ヘビ亜目ナミヘビ科の大型のヘビ。全長は2メートルを超え、最大で2.7メートルにも達する。体の色は黄色かオリーブ色で、背面に大きな丸い黒斑が2列交互または蝶形に並ぶ。尾に太くて黒い筋状の模様があることからこの名がついた。人里から森林まで広い環境に生息し、木にもよく登る。肉食性で、ネズミや鳥などを捕まえて食べる。毒はなく、捕えられた時などには威嚇音を出すが、すぐに攻撃しなくなる。全般的に性質は温和で、飼育下では慣れやすい。本来は台湾に生息しているが、1970年代末に展示用や食用などの目的で沖縄に持ち込まれたものが、逃げ出したり遺棄されたりして沖縄島中部で野生化し、定着している。全体的な生息数は不明。分布域がこれ以上拡大すれば、ヤンバルクイナやノグチゲラ、オキナワトゲネズミなどの希少種を含む在来種に大きな被害を及ぼすおそれがあることから、外来生物法に基づく特定外来生物に指定されている。2011年11月8日、環境省那覇自然環境事務所は、分布状況についての情報収集と食性調査のための標本収集を目的として、タイワンスジオを捕獲した住民から1匹1万円で買い上げることを発表した。期間は12年3月10日までで、買い取りを希望する場合には事前登録が必要となる。