全面が青く輝いてまんまるく見える地球のこと。月周回衛星「かぐや」やアポロ有人宇宙船など、月のまわりを回る衛星で見られる現象。宇宙航空研究開発機構(JAXA)とNHKは2008年4月6日(日本時間)、高度約100kmの月周回観測軌道上の「かぐや」に搭載したハイビジョンカメラでとらえた「満地球」の撮影に成功、4月11日に画像を公開した。月の南極付近から昇ってくる青い地球が鮮明にとらえられており、北アメリカ大陸や太平洋などが確認できる。月面上に立っても地球はいつも同じ位置にあり、地球が昇ってくる様子は見ることができない。満地球を撮影できるのは、月、地球、太陽と「かぐや」の軌道が一直線に並んだときで、撮影のチャンスは年に2回しかないという。