2010年に創設された国際数学賞で、4年に1回、生涯を通じて傑出した業績を挙げた数学者に贈られる。中国出身の数学者で微分幾何学に偉大な足跡を残したS・S・チャーン(Shiing-Shen Chern : 陳省身、1911~2004)を記念して創設され、国際数学者会議(ICM : International Congress of Mathematicians)とチャーンメダル財団が共同で授与する。数学のノーベル賞とも言われるフィールズ賞が対象を40歳以下の数学者としているのに対し、チャーン賞は年齢制限がない。10年8月にインドで開催された国際数学者会議において、偏微分方程式の研究で名高いアメリカの数学者ルイス・ニーレンバーグが第1回受賞者となった。受賞者にはメダルと賞金50万ドル(約4000万円)が授与される。