文法的には正しいが、意味が通らない文章のこと。関連のない言葉の羅列を、さまざまな野菜を使ったサラダに見立て、「ワードサラダ」と呼ばれている。ワードサラダは、プログラムを使って簡単に自動生成でき、作成された文章は、スパムメールやスパムブログなどで利用される。メーラーや検索エンジンのスパムフィルターは、文章の内容を判断するわけではないので、文法が正しいとフィルターにかかりにくい。スパムフィルターとは、スパムを自動で検出、分別する機能、またはその機能を持ったツールのこと。ワードサラダを使ったスパムブログには、広告の閲覧を目的にしたものや、アフィリエイトの広告収入を目的としたもの、アダルトサイトへの誘導を目的にしたものなど、さまざまな種類がある。2008年3月、ニフティは、国内のブログの約90%にあたる4億5000万件の記事を分析対象にし、07年10月から08年2月まで各月約10万件をサンプリング分析したところ、平均で約40%がスパムブログだったと発表している。