日頃あまり見ることのできない建物の見学をとおして、街の文化遺産を見つめ直し、建築や都市への新たな視点を生み出そうという意図で、2008年から始まった市民参加型のイベント。11年に世界各国の建築家・建築関係者1万人が一堂に会する世界最大の建築イベント、UIA(国際建築家連合)2011東京大会の関連事業として、同大会日本組織委員会とopen!architecture実行委員会が主催する。09年のテーマは「東京のゆたかなスタイル」で、5月22日から6月12日までの期間中、専門家の解説を聞きながら、国会議事堂、重要文化財の三井本館、三越本店、日本橋高島屋、山二証券と兜町周辺の見学、夜の丸の内建築散歩など、「建築のまち・東京を愉しむ」52のイベントが催される。各回事前申し込みによる定員制。今回は作り手である建築家が自作を紹介するオープンハウスも初めて実施される。08年は延べ約2500人が参加、09年は延べ約4000人の参加が見込まれている。10年以降は横浜を含めた東京近郊にも地域を広げ、11年のUIA東京大会以後も継続する予定。