事故や病気などで手足の一部を切断した障害者(アンプティ)用の、松葉つえを使ったサッカー競技。基本的なルールは通常のサッカーと同じだが、選手は金属製のつえ2本を用いて、片足でボールをコントロールする。つえがボールに偶然に接触することは許されるが、ボールを進めたりブロックしたりするのは反則。キーパーは片腕の障害者が務める。1チームはキーパーを含む7人(4人対4人のローカルルールもある)、ピッチも縦51メートル幅31メートルと、通常のサッカーより小さい。試合は国際ルールでは10分の休憩を挟み、20分、20分の2ピリオド制。1986年にアメリカで生まれ、一般的な障害者スポーツのように専用の器具を必要とせず、普段使われるつえを使用することもあって、海外で認知度が高まっているという。国際アンプティサッカー連盟(WAFF)には18カ国が加盟。世界大会も既に10回以上開催されている。2010年の10月にはアルゼンチンでワールドカップが行われ、日本代表も初めて出場した。