四則演算(たし算、ひき算、かけ算、わり算)を駆使してマス目を埋めていく数理パズル。人気の火付け役となったのは、パズル編集者のウィル・ショーツ。バリエーションと難易度の多様さが「クセになる」と、イギリスのタイムズ紙で紹介し、その後、アメリカのニューヨーク・タイムズ電子版など、世界中の新聞や雑誌で取り上げられるようになった。イギリスのタイムズ紙は、過去にも日本のSUDOKU(数独)を掲載し、世界中に広めている。SUDOKUは同列で同じ数字が重ならないようにマス目を埋めていくが、KENKEN BLOCKSでは、さらに四則演算というルールが加わる。考案したのは、算数教室を主宰している宮本哲也。子どもたちが楽しみながら学力を伸ばせるようにと、既存のパズルを改良し、「賢くなるパズル」として教材に取り入れた。シンプルなルールながら、計算力や思考力が身につくと話題になり、書籍化、ゲームソフト化もされている。2007年に海外のブックフェアに出展した際、名前を「KEN(賢)-KEN(賢)」と改めた。2008年12月に逆上陸のかたちで「KENKEN BLOCKS」が学習研究社より発行された。