「ラブひな」などで知られる人気マンガ家赤松健が立ち上げた「絶版マンガ共有システム」の配信サイト。絶版マンガに広告を入れて、PDFで無料配信するもので、広告収益はすべて著者に還元される。2010年12月6日、赤松が記者会見を行い、設立の目的として「入手困難な名作マンガの救済」「マンガ文化の継承と底辺の拡大」「海賊版対策」などを挙げた。絶版マンガを掘り起こすことでマンガの魅力を改めて知ってもらい、マンガ離れが進む子供たちなどを取り込んでマンガ文化の継承へつなげること、このような作品を蓄積することで将来的に日本マンガの歴史的アーカイブを構築すること、さらに無料配信することで、違法コピーを無効化することなどが狙い。これに先立つ11月26日から、自作「ラブひな」全14巻の配信実験を始め、初日だけで約45万、公開後1週間で170万ダウンロードを達成した。10年中に実験第2弾として3タイトルを配信。著者に還元された広告料を公開することで、多くのマンガ家の参入を募り、新たな広告主の獲得も図る。同サイトの正式オープンは11年1月10日の予定。