頻繁に着替えをしたり入浴や洗濯ができない宇宙でも、より清潔で快適に暮らせるように開発された下着。2008年3月と6月のスペースシャトルミッションにおいて、実際に宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで着用し着心地が確認され話題になった。10年2月20日、株式会社J-Spaceが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)やゴールドウインと共同で開発したものと同一仕様で作られた男性用宇宙下着を、100着(M・Lサイズ各50着)限定でネット販売。消臭・抗菌性能に優れた素材を使い、3日続けて着てもにおいや雑菌の繁殖を抑えられるというのが特長で、微小重力環境特有の姿勢と身体のサイズ変化にも対応できるパターンとカッティングを採用し、宇宙ステーション内のような狭い生活空間での収納に対応できるよう軽量コンパクト化されている。価格は税込みで1万500円。将来は福祉分野などにおける応用展開を目指している。またゴールドウインでは別に、宇宙船の船内服の技術を活用して、加齢臭や汗のにおいをカットし、抗菌効果もある男性用下着「MXP(エムエックスピー)」を販売。アンダーシャツは税込み1980円、ショーツは税込み1680円。J-space、ゴールドウインともに、日本の宇宙開発から生まれたことを示すロゴマーク「JAXA COSMODE PROJECT」が付与されている。