ロシアの日本大使館主催で行われている現代の日本文化を紹介するイベント。正式名称「J-FEST 2011現代日本文化フェスティバル」。東日本大震災に対するロシアの支援への感謝の意も込めて、2011年11月19~20日、モスクワの「中央芸術家会館」で開催された。過去2回「J-POP FEST 日本ポップカルチャーフェスティバル」として開かれてきたが、今回からリニューアル。これまでの映画やアニメなどの上映、ファッションやゲームの紹介、アイドルやJ-POPアーティストのコンサートなどに加えて、アートや日本料理、生け花、墨絵などの展示があり、さらに文化庁メディア芸術祭からは第14回(2010年度)受賞作16作品と、歴代受賞作から厳選した13作品を一挙上映するなど、多角的な視点から日本を紹介した。今回の呼び物の一つがロシア初の「コスプレ全国大会」。80組を超える応募者から選ばれた30組のコスプレイヤーが、手作りの衣装をまとい、アニメやゲームのキャラクターになりきってポーズを決めた。会場には出場者以外のマニアも多数詰めかけ、定員を大きく上回る約800人の熱気に包まれた。優勝はライトノベル原作の人気アニメ「トリニティ・ブラッド」のキャラクターに扮したサンクトペテルブルク出身の23歳と25歳の女性コンビ。副賞として日本への旅行券も贈呈された。ほかにもロリータファッションのショーや東北震災写真展、ワークショップなどが行われ、2日間で1万人を超える来場者があった。