農山漁村に伝わるふるさとの味を、各都道府県から2~3品ずつ選んで、農林水産省が2007年12月18日に発表した、「農山漁村の郷土料理百選」。ここでいう郷土料理は、季節の旬の素材を活用し、その土地の伝統的な方法で調理された、それぞれの土地自慢の味、とされている。食育研究家の服部幸應委員長以下8人の選定委員会が、都道府県の推薦を受けた約1650料理のなかから、地域性や独自性、歴史的文化的な意義があるか、保存や継承の努力がされているか、郷土自慢の味として認知されているか、など5項目の選定基準により、一般からのインターネット投票も参考にして決定した。わんこそば(岩手県)、ひつまぶし(愛知県)といった有名料理から、こづゆ(福島県)、須古寿し(佐賀県)といった地域独特の料理まで、郷土色豊かな99の料理が選ばれ、最後の1品には、自分のイチ押しの料理を入れて百選にしてほしいとしている。百選の基準に合わなかったが、インターネット投票で上位だったウニ・イクラ丼(北海道)をはじめ、もんじゃ焼き(東京都)、たこ焼き(大阪府)など23品が、「ご当地人気料理特選」に選ばれた。