選手が着用する柔道着のサイズが、規格に沿っているかどうかを測定するもの。柔道着の袖のたわみの幅や襟の厚さなどは、2003年から国際柔道連盟(IJF)がセンチ単位の規格を定めているが、相手につかまれにくくするために、ひとまわり小さい柔道着を用いる選手が多いことが問題となっている。柔道着の外から当てる従来の測定器では、試合直前の正確な測定は困難だったが、08年3月のIJF理事会で、より厳密な規格の適用が決定。IJFの依頼を受けた全日本柔道連盟とスポーツメーカーのミズノが、袖の中などに差し込む板状の測定器を開発、製作し、すべてのサイズを短時間で正確に測定することが可能になった。日本国内のすべての大会で導入され、国際大会でも、08年8月開幕の北京オリンピックを始め、世界選手権などの主要な大会で用いられる予定。規格違反の柔道着は、組んで技をかける日本人選手との組み手争いに有利になるため、外国人選手が日本人選手との対戦で着用することが多いと指摘されている。