評論家やジャーナリストで構成される放送批評懇談会が日本の放送文化の向上を願い、1963年に創設した、優秀番組、個人、団体を顕彰する賞。日本で最も権威のある番組コンクールのひとつで、日本のエミー賞ともいわれている。審査は放送批評懇談会の会員から選ばれた選奨事業委員会が担当。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の4部門があり、毎年4月1日から翌年3月31日までの作品が審査対象。テレビ部門は毎月、月間賞を選出。5月に最終選考が行われ、年間の賞として大賞、優秀賞、個人賞などが選ばれる。2007年度(第45回)のテレビ部門大賞を受賞したのは、裁判所内部と現職の裁判官の長期密着取材を行った東海テレビ放送制作のドキュメンタリー「裁判長のお弁当」。個人賞はNHK「篤姫」での演技が評価された女優宮崎あおいだった。08年12月に放送されたバラエティー番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の特番が、1月度の月間賞を受賞し、報道やドラマの受賞が中心の同賞を、お笑いの番組が受賞するのは珍しいと話題になっている。芸人たちが中学時代の情けない思い出を語る企画「中学の時イケてないグループに属していた芸人」が評価されたという。08年度(第46回)の大賞は09年5月末ごろに発表される予定。(宮崎あおいの「崎」は本来の字ではありません)