東京都墨田区業平橋・押上地区の東京スカイツリータウン内で、2012年5月22日に東京スカイツリーと同時開業する都市型水族館。運営はオリックス不動産で、同社の水族館は新江ノ島水族館、京都水族館に次ぎ3館目となる。東京スカイツリータウン・ウエストヤードの5階、6階を使い、面積は7859.81平方メートル。最大収容人数は約2000人。「いのちのゆりかご~水 そのはぐくみ~」をテーマに、大小64の水槽に約400種、1万匹が8ゾーンに分けて展示される。来場者が好きな順序で館内を観賞できる自由導線の導入など、展示スペースには様々な工夫が凝らされるほか、京都水族館に続き国内2例目となる、水道水に特殊な成分を混ぜた完全人工海水を使用するシステムが導入される。また、展示だけでなくイベントや体験プログラムにも取り組み、新しい水族館のあり方も提案する。見どころの一つが、世界自然遺産に登録された小笠原諸島の海などを再現した「いのちのゆりかご・水の恵み~東京大水槽~」で、水の青さや海底の様子を小笠原の海に近づけた幅12メートル、高さ8.3メートル、奥行き5.3メートルの水槽には、日本固有種のユウゼンや、アオウミガメやマダラトビエイなど、実際に小笠原から取り寄せた生物を中心に約50種約500匹が集められる。このほか、ペンギンやオットセイの生態や飼育の様子が観察できるプール型水槽「水といのちの戯れ~ペンギン・オットセイ~」、光合成をする水草と魚やエビを同居させ、いのちの循環を観察できる「水のきらめき~自然水景~」、大小さまざまなクラゲが浮遊する「ゆりかごの連なり Part1水の記憶~クラゲ~」など、生き物の命と、それをはぐくむ水を体感できるようになっている。開館時間は午前9時から午後9時まで。施設点検による臨時休業を除き年中無休。入場料は大人2000円、高校生1500円、中・小学生1000円、幼児(3歳以上)600円。通常の2回分の入場料金で、1年間に何回でも入場できる年間パスポートも販売している。