国際柔道連盟(IJF)が、2009年1月から導入したランキング制度。国際大会をオリンピック、世界選手権、マスターズ、グランドスラム、グランプリ、ワールドカップなどに格付けし、それぞれの大会で得たポイントで世界ランキングを作り、オリンピックの出場権もそれを基に割り振る。例えばオリンピックで金メダルを取れば600ポイント、世界選手権で優勝すれば500ポイント、準優勝なら300ポイント、ランキング上位16人程度が出場できるマスターズで優勝すれば400ポイント、という具合でポイントを獲得でき、その大会から12カ月が過ぎる度に75%、50%、25%と目減りする仕組み。ランキングに反映されるのは、各選手の獲得ポイントの高い5大会のポイントのみ。12年のロンドン・オリンピックの出場権は、12年4月末時点のランキングで、男子は上位22人、女子は上位14人(どちらも国と地域につき1人)に与えられ、該当しなかった国(地域)には、各大陸ごとの大陸枠が与えられるが、この選考にもランキングが適用される。日本の大会では、毎年12月に開催されている「嘉納治五郎杯 東京国際柔道大会」がグランドスラムに格付けされており、優勝すれば300ポイントを得ることができる。