焼酎は、税法上の区分や製法の違いで2種類に分かれる。甲類焼酎と呼ばれる連続蒸留焼酎は、何度も蒸留してアルコール純度を高めたもので、不純物が少なく酎ハイなどに使われ、値段も安いが、蒸留を繰り返すので原料の風味が薄れてしまう。いっぽう乙類焼酎と呼ばれる単式蒸留焼酎は、1回だけの蒸留なので原料の麦や芋などの風味がしっかり味わえるのが特徴で、本格焼酎と呼ばれ、数多くの銘柄が出されて近年の“焼酎ブーム”を牽引(けんいん)してきた。甲乙混和は、甲類をベースに乙類を5%以上混ぜた商品で、新焼酎とも言われている。甲類の飲みやすさや割安感に乙類の風味を加えたことで人気が高まり、焼酎市場の約1割を占めるようになってきた。