2008年6月6日に衆参両院で採択された「国民読書年に関する決議」で、2010年を「国民読書年」と定めた。決議では、活字離れ、読書離れが進み、読解力や言語力の衰退が、社会の劣化などの要因の一つとなりつつある、と危機意識を表明し、官民あげて活字文化の振興に努力する、としている。これを受けて財団法人文字・活字文化推進機構が、08年11月18日、建築家の安藤忠雄を座長とする「国民読書年推進会議」を発足させた。同時に、活字文化と電子メディアの共生をめざして、学校や家庭、職場におけるGNR(Gross National Reading 国民総読書量)を底上げして不読率を引き下げる努力、社会人対象の言語力向上のためのシンポジウムや研修などの開催、学校での読書推進や新聞活用教育の実践を促し、「言語力検定」を行う、2010年10月29~31日に、東京・上野の教育文化施設を中心にして「国民読書年記念祭典」を開催する、など7項目の「国民読書年行動計画」を発表した。国民読書年のキャッチフレーズは「じゃあ、読もう。」